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Graduate School of Policy Science

政策学研究科

研究科長メッセージ

政策学研究科長

政策学研究科長
中森 孝文

我が国の修士号や博士号の人口当たりの取得率は、英国や米国、韓国等と比較して高くありません。また、人文・社会科学系の大学院進学率は理工学系の進学率と比較して低い水準で推移しています。しかしながら、社会に目をやると、少子高齢化や地域産業の衰退、貧困や紛争、地球温暖化等の諸問題がますます深刻化し、科学技術だけでなく社会科学等を融合させて解決を図っていくことが求められています。すなわち、社会科学系の高度な知見の必要性が高まっていると言えます。社会人の中には、これまでの自分を振り返り、新たに学び直すリカレントの動きが高まっています。さらに博士号を有することが、海外でのビジネス展開に求められることが増えてきたという声も聞かれます。


政策学研究科では様々な社会のニーズに対応するために、多様な学問領域を融合させ、定性的・定量的な高度な分析方法を駆使して課題の本質を探る能力に加え、失敗を恐れずに実際の課題に向き合って果敢にチャレンジするマインドの涵養に向けての環境を整備してきました。

行政学や公共政策、経済学や経営学、社会学や都市政策学、環境学や社会言語学などの多様な専門領域の教授陣を揃えるとともに、法学研究科とも連携して、幅広い学問領域をカバーしています。また、自治体や地域の企業等から話題提供(実際の課題の紹介)を受けて、解決策を検討する実践的なプログラムも用意しています。さらに、地域連携協定を結んだ自治体や NPO、企業等の約 100 団体から推薦される社会人大学院生を受け入れ、学部卒の大学院生と活発な討論や共同研究などを通じて、理論と実践の融合する環境も備わっています。

それらの魅力が世間に伝わって、社会人、留学生、学部からの進学者などからなる優秀な大学院生が毎年多く入学し、修士課程や博士後期課程の定員が満たされています。入学者定員が埋まらない社会文化系の大学院が多いことが社会問題化している中にあって、龍谷大学政策学研究科では、多様な大学院生の活気に満ち溢れています。

このような学びの機会を経た修了生は、学術機関や行政、企業や NPO 等で幅広く活躍しています。

また、京都府内の政策系の学部や大学院を有する8大学、地方自治体、NPO、経済団体と協力して地域公共政策の担い手に求められる政策能力を証明する資格プログラム「地域公共政策士」の運用を行っており、一定の科目の履修を得て資格取得の証明書を受けることもできます。

このように、本研究科は複雑化する社会課題の解決に資する高度でかつ実践的な能力を習得しうる機会を提供し続けるために、従来の大学院教育の枠にとらわれず、様々な挑戦的な取組みを続けています。学部を卒業して大学院に進学した皆さん、高度で実践的な学びのために来日した留学生の皆さん、社会人として学び直しの機会を求めて大学院に入学された皆さんが、本研究科の学びの環境を十分に活用され、挑戦的な学びをしていただくことを大いに期待しています。

2023年4月

政策学研究科長
中森 孝文


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