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Graduate School of Policy Science

政策学研究科

政策学研究科の特色ある科目

コミュニケーション・ワークショップ実践演習

政策主体は多様な価値観、利害、目的をもっています。政策過程を担う人材に求められるコミュニケーション力とは、議論や対話を通して価値観、利害、目的の異なる多様な人々を「つなぎ」理解や共有を「ひきだす」ことができる能力です。この科目では、まず、議論の促進役である「ファシリテータ」の役割や機能について理解します。そして「ファシリテータ」実践を通して議論の「場」を構築し、参加者からの意見を引き出し、皆が納得できる結論にたどり着くプロセスを経験し、議論の促進者としての能力を育てます。

協働ワークショップ実践演習

政策は多様な担い手により展開されます。市民のさまざまな団体(市民社会セクター)、企業(市場セクター)、自治体や国などの政府(政府セクター)。これらの市民社会、市場、政府の3つのセクターの内外に多様に存在する主体が課題を共有して議論し、合意や決断にむけて意見を集約していくことが、政策過程にとっては重要です。しかし、日本の社会にはこうした機会は少なく、その理念を理解し、そのための能力を育成する経験が不足しています。この科目では、市民、自治体職員、そして院生による密度の高い議論の機会を用意し、クロスセクターでの対話・議論の参加者としての経験と能力を育てます。

実践インターンシップ

政策の現場で、課題解決のために直接取り組むことは、理論を検証しながら実践力を育てる絶好の機会です。2003年に設置されたNPO・地方行政研究コースでは「地域連携協定」を活用し、自治体、NPO、議会など多様な政策実践の現場をインターンシップ先としています。院生インターンシップは学部生とは異なり、研究のテーマにそった研修先で、準スタッフとして実践に取り組むことが重要と考えています。そのため担当教員が学生の希望調査、派遣先の選定、先方との調整をはかり、実りあるインターンシップを実現します。インターンシップは短期集中、長期継続の2つの形態があります。

政策学研究発展演習

学部学生から大学院生まで、政策学を事例や実践から深く学修したい学生を対象とした科目です。密度の高い報告と質疑応答、あるいは集中した講義ができるように、2講時連続開講、また教員が2名同時に指導する形態をとっています。院生には学修の先輩としての専門性や分析力の高さが求められ、それによって学生同士の学びを促進し、学び合いのなかで院生自身もより高い水準に成長するよう指導されます。教員2名の課題に対する異なったアプローチや教員間の議論にふれることも、政策学の学修に効果を発揮します。

公共政策研究特別演習/地域公共人材総合研究特別演習

コースの必修科目です。複数開講され、いずれかに所属します。各講義は10名前後の規模で、2名の教員が指導にあたり、学生の学修の核となります。たとえば、論文作成の過程を発表、テーマや内容について議論し、その刺激を互いの論文作成に活かすこと。履修やインターンシップについて相談、指導、ヒントを得ること。多彩なメンバーの背景や思考に対話や議論とを通じて触れあい、新たな見地をひらきます。職業人院生、学部卒院生、教員による学修のコミュニティが特別演習であり、在学時の論文作成にとどまらず、修了後にも生きるつながりを育てます。

地域リーダーシップ研究/先進的地域政策研究

政策は課題解決のための試行が常に現場で展開されています。優れた先駆事例をそのリーダー(地域リーダーシップ研究)やキーパーソン(先進的地域政策研究)から直接聴き、議論する科目です。単なる事例紹介ではなく、そのテーマや事例について事前に学び、広く公開される講演を聴き、そのあと受講者には講演者と直接議論する機会が設けられます。リーダーやキーパーソンの講演と、事前、事後学修が理解をより一層深いものにし、事例を自らのものとすることになるでしょう。


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