「地域公共政策士」は、京都府内にある9つの大学が中心となり、産官学民が連携しながら地域公共人材大学連携事業として世界に広がる欧州資格枠組み(EQF)に準拠した教育研修プログラムを開発した京都発の地域資格制度です。学部レベルの「初級地域公共政策士」と、大学院レベルの「地域公共政策士」があり、第三者機関である一般財団法人地域公共人材開発機構が資格教育プログラムを社会的認証することで教育の質を保証しています。地域公共政策士について詳しくはこちらをご覧ください
政策実践・探究演習はPBL(Project / Problem Based Learnig)科目のひとつで、「初級地域公共政策士」の教育プログラムに含まれています。海外と国内のプロジェクトがあり、グローバルな視点をもちながら地域が抱えるさまざまな課題を解決できる「地域公共人材」を育てることを目標に展開しています。地域公共人材に必要な力を知識・技能・能力・態度の4要素にわけて、この科目を通して学生がこれらを身につけることをめざしています。
政策実践・探究演習(海外)では、欧州とアジアプログラムを開講しています。
トリノ工科大学との連携により最先端の都市・環境政策を学びます。「脱炭素社会(Climete-Nutral)構築に向けたGreen Transition」という概念やそれを実現するための政策について考えます。約1週間現地に滞在し、トリノ工科大学で研究者や専門家から講義を受け、市内の施設・団体等の現地視察を行い、インタビューを行います。
再生可能エネルギーのグリーンと農漁村体験のグリーンの2つのグリーンをテーマに、地元の魅力発見と参加型地域再生を実現します。淡路島3市が特区として取り組む「環境未来島構想」と連動した内容として政策を考察する必要があります。里山保全の市民普請、ため池の保全管理普請、地元と学生と専門家を組み合わせて、協働型の地域再生事業の新たな方向性を探ります。
地元でのワークショップや発表会を開催し、ツアーの企画と実施などにも取り組みます。
政策実践・探究演習(国内)では、4つのプロジェクトが実施されています。
守山市と京丹後市大宮町を主なフィールドとして、市民の話し合いの場である市民懇談会のファシリテーターを務め、良い話し合いを創る実践を行います。ファシリテーター、ファシリテーショングラフィックの技能を身につけて、協働の原理に基づいて社会課題の解決を進めるまちづくり仕掛け人( 経世家) をめざします。
淡路島の洲本市を活動拠点に2013年度から活動を続けています。再生可能エネルギー施設の維持管理やため池のかいぼり(泥流し)、竹林整備、古民家改修などを体験します。地域の人や企業、市役所と話し合いを重ねながら学生が企画を立案し、協働で実施します。地元と学生と専門家を組み合わせて、協働型の地域再生事業の新たな方向性を探ります。
福知山市中六人部地域を活動拠点に、フットパスのコース設定、川の生き物調査、マツタケ山の手入れ、キノコ観察などを行います。地域の山や川や農地などの自然や歴史を探索するツアーを実施。温故知新の心構えを持ち、里山の自然資源について知り、永く続いて来た自然利用の歴史を紐解き、地域の多様な生物たちと人が再び共に暮らす「懐かしい未来」を作り上げていきます。
京都府南丹市をフィールドに地元の地域振興会と連携し、地域ビジョンづくりと、農林業・伝統行事を活かした新たな観光コンテンツ開発などを通じて農山村イノベーションを目指します。郷土食や伝統行事を活用したサステナブル・ツーリズムのプログラムづくり、炭など山林資源や民具・農具等の伝統資源の新たな活用策の具体化に取り組みます。
グローカル戦略実践演習は、グローバルな視点の育成を主眼においた企業連携型PBL科目で、地域の経済団体、金融機関、支援団体、企業のご協力を得て運営されています。座学・フィールドワーク・発表会という構成になっており、受講生は生産拠点を海外に移転している企業、京都ブランドを海外に発信している企業、外国人観光客を京都に呼び込んでいる企業、外国人労働者を雇用している企業などを対象にグループで訪問調査をおこない、中小企業が海外展開するうえでの課題を明らかにし、その課題解決に向けた様々な障壁を乗り越えるための具体的な提案を作成し、発表会で報告します。本演習によって、グローカル人材に必要な資質を受講生それぞれが理解するとともに、海外展開している地域の中小企業や金融機関に就職し活躍する受講生を輩出しているなど、成果をあげています。
地域課題発見演習は、政策学部生や他学部の学生も履修することができ、京都市内をフィールドに実施しています。2026~2027年度のテーマは「身近な生活の中に観光を発見する」。京都市内の様々な団体と連携して観光資源の現状と課題、可能性を学ぶ「地域連携科目」として開講しています。観光資源がある地域における課題とその解決方針を考えるために、実践活動に取り組みます。
Ryu-SEI GAPは政策学部における課外活動のひとつで、1年生から参加できます。政策学部生が自分たちでテーマを決めて、地域の課題を見つけ、解決に向けて活動を行う取り組みです。政策学部と有限責任事業組合まちしごと総合研究所が協定をむすび、京都市伏見いきいき市民活動センターを拠点に、センター職員や地域住民と交流しながら活動をすすめています。
各プロジェクトの活動内容は以下をご覧ください。
地方創生カレッジは、内閣府の「地方創生人材プラン」に基づいて開講されているeラーニング講座です。龍谷大学は京都府下の9大学と連携し、「Kyoto Alliance」として13のeラーニング講座を提供しています。このeラーニング講座を「地域公共政策士資格制度」と結び付け、eラーニングの受講と短期間のスクーリングで「初級地域公共政策士」資格が取得できるようにし、遠隔に居住している人も資格がとりやすい仕組みづくりを進めています。