吉本 圭佑

吉本 圭佑[講師]
専門 / 理論言語学

吉本先生

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研究内容を教えてください

両親が日本人でも、英語が話されている環境で育てば、子供は英語を母語として習得します。これはなぜでしょうか。ただ単に大人の真似をして学習するというのでは説明できないぐらい、母語の習得は速く、組織的です。私が専門とする生成文法という言語理論では、どのような言語の習得をも可能にする「言語の種」が生まれつき脳内に備わっており、それが臨界期までに受けた刺激により、特定の言語として発芽すると考えています。つまり、日本語でも英語でも「種」の状態は同じで、発芽後の姿だけが異なるわけです。私の研究は、この「種」に共通する、普遍的な法則を発見することを目標としています。

専門分野の面白さは?

我々が普段何気なく使っている言葉の奥に潜む、崇高で美しい規則性を発見できることが醍醐味です。言語は人間を人間たらしめている最たるものですから、言語の研究を通して、強いては人間という種に固有の特徴が明らかになると思います。

なぜその分野をご専門として選ばれたのですか?

元々は、90年代のブリットポップなどイギリスの大衆文化が好きで英語を勉強していましたが、様々な言語を勉強する中で、言葉を司るルール自体に関心を抱くようになりました。

政策学部のアピールポイントは何ですか?

昨今、「グローバル人材」という言葉がよく聞かれますが、「英語が話せ、欧米的な考え方ができる人」という捉え方はもう賞味期限が過ぎてしまいました。一歩日本の外に出ると、聞かれるのは自分の生まれ育った地域のことです。地域性を掘り下げてオリジナリティを突き詰めていくと、やがては世界に通じるところに行き当たります。地域から世界に視野を広げ、世界から地域を俯瞰して見る。政策学部は、そのような世界と地域のバランス感覚を身につけられる場所です。

京都のおすすめ

京都には、個性的なカフェ・喫茶店があちこちに存在し、賑やかな観光地とはまた違った、ゆったりとした時間を過ごすことができます。「フランソワ喫茶室」「スマート珈琲店」「進々堂京大正門前」などの老舗にもよく行きますが、新たなお気に入りを発掘するのも楽しみです。

好きな本

谷崎潤一郎の「痴人の愛」「細雪」、レイモン・ラディゲの「肉体の悪魔」、カズオ・イシグロの「日の名残り」、J. D. サリンジャーの「フラニーとゾーイー」。大学時代に読む一冊を挙げるとすれば、沢木耕太郎の「深夜特急」。

好きな映画

映画監督でいうと、ヴィスコンティ、ベルトルッチ、フェリーニ、トルナトーレなどのイタリアの映画監督が好きです。数あるお気に入りの中でも、音楽が印象的な以下の映画は繰り返し観ています。

ラスト・タンゴ・イン・パリ
真夜中のカーボーイ
遥か群衆を離れて
ピアノ・レッスン
ニュー・シネマ・パラダイス
キャバレー
卒業
モーリス
アメリカン・グラフィティ
トリコトール青の愛
リトル・ダンサー

好きな言葉(座右の銘)

Live and let live (人はそれぞれ違っていて当たり前なのだから、お互いの生き方に干渉せず、寛容に生きていきましょう)
Every cloud has a silver lining (どんな苦境にも必ず希望はある。どんなに悪いことにも何かしらよい面はある)


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