- 教員氏名
- 清水 万由子 准教授
- 専門分野
- 環境学・環境政策論
地域の自然環境や環境問題と人々の生活との関わりを、都市や農村など様々な地域での調査をもとに研究しています。
現在最も関心のある研究は、公害・環境問題を経験した地域がどのようにして再生している(いない)のかというテーマです。環境問題は今も世界中で起こり続けていますが、それをどう乗り越えるのかということを明らかにしたいと思っています。
一文でいうと、
「環境問題を考えることで、自らの生き方と社会のあり方を問い直すこと」でしょうか。
もう少し詳しく言うと・・・
環境問題は、人間と自然のつきあい方の問題です。どちらも未知なる生きものですから、これで100%解決!という正解はありません。私たちにできることは、自然環境をこわしてしまった人間社会のしくみが何であったのか考えること、自然環境から豊かな恵みを受け続けられる人間社会のしくみを考えることによって、私たちのリアルな生活の現場を一つずつ組み立てなおすことです。環境社会学や環境政策論は、環境問題を通して人間社会についての理解を深めるとともに、私たち自身の生き方を問い直し、社会を変革する道を模索する学問だと思います。
環境問題は人間にとって避けて通れない問題だと思ったので、個人として、社会として、どうしたらいいのか考えたかったんだと思います。その気持ちはいつまでも忘れたくないですね。あとは、インタビュー調査を繰り返すうちに、現場で奮闘する人々の人間的な魅力にひきこまれていったような感じです。
政策学部では、多様な研究分野の専門的知識の習得だけでなく、様々な地域での実践的な活動をつうじて、社会で活躍するために必要な様々な能力を養う機会があります。楽しい体験に終わらない、非常に高度な学びを目指していると思います。
身近な自然がたくさんあること。大学の近くにも稲荷山や深草トレイルなど自然に触れられる場所があります。
宮本常一(みやもと つねいち)の本は大好きです。今は見ることのできない日本の姿が描かれています。
最近はあまり映画を見なくなりましたが、イランの映画は人間の情を繊細に描いていて、好きです。
「狭き門より入れ、滅にいたる門は大きく、その路は広く、之より入る者多し。」(新約聖書マタイ伝7章13節) 大学生の時に授業で教えてもらった言葉です。