- 教員氏名
- 内田 恭彦 教授
- 専門分野
- 人的資源管理論、知的資本経営論
人的資源管理論:日本企業のキャリア・システム(従業員に配属・昇進などのキャリア機会を提供する制度)の、人材育成機能や競争優位性との関係を明らかにすることです。
知的資本経営論:中山間地域の中小零細企業が、地域資源や経営を工夫し、大都会から離れていることなどの経営上の不利な条件を乗り越え、新たな価値を提供できるようになるメカニズムを追求しています。
人的資源管理論:今日、日本企業のキャリア・システムのメカニズムについては、単純な議論がなされていますが、多様な分野の知識と実際のデータを総動員すると、「目から鱗が落ちる」新発見に遭遇し、奥深さに気づかされます。日本にとっても重要なことと思い、日々追求しています。
知的資本経営論:中山間地域の経営問題を考えると「近代」という時代の表裏双方が見えてきます。裏の面を克服し、自然と共生的で、多様性や地域固有性、歴史などを大事にする新たな時代の在り方を考える機会とインスピレーションを与えてくれます。
人的資源管理論は修士課程修了後15年間民間企業の人事教育サービス事業で新商品開発や新事業開発を担当し、その面白さと奥深さに気づいたので。
知的資本経営論は、先の民間企業の研究所でモノやカネでなく知的資本を管理するという考えが北欧で生まれたことを掴み、研究をスタートしたのがきっかけ。前任校でその考えを中山間地域の企業に適用しました。当時まだ無名の旭酒造(獺祭)を学生と一緒に最初の調査をしました。
様々な分野の教員がおり、ソーシャル・イノベーションを行える人材の育成など、より良い社会にするための研究と教育を、学部一丸となって真剣に追及しているところ、が魅力だと思っています。
南丹市美山町。茅葺の家が多く残る「かやぶきの里」や日本古来の伝統と自然に囲まれた芦生地区など、京都の中心部とは異なる「日本」を感じられる素敵なところだと思います。
『精神としての身体』市川浩著 人の認識の在り方についての深く広い哲学的論考に驚き、多くの理解と気づきを得ました。
「奇跡のりんご」。りんごの無農薬・無肥料・無除草剤での栽培に成功させるまでの木村秋則氏と家族の困難さに向かう努力と絆に感動しました。
研究者とは、自らの研究で結論付けたことは、たとえ世界中が反対しても、主張すべき存在である。