- 教員氏名
- 只友 景士 教授
- 専門分野
- 財政学・地方財政論・経済学
国・地方自治体は、税金を使って公共の仕事をしています。その公共の仕事は、みんなのためにやっているのですが、そうした仕事が市民の暮らしをより良きものにする仕事になるように研究しています。具体的には、地域を豊かにする政策、人が生きていくときに大事なサポートに関する政策、環境政策の財政問題などです。そして、権力側の統治のための財政学ではなく、市民参加と民主主義を前進させる市民のための財政学を目指しています。
一文でいうと、
「経済や政治のダイナミクスを(動態)に迫れるところ」
もう少し詳しく言うと・・・
現代社会の突き動かす力として、経済の変化や政治の動きは重要な要素ですが。私の専門としている「財政学」は、その政治と経済の境界領域にあり、経済や政治のダイナミクス(動態)を明らかにする学問の一つです。その手法は、経済学をベースにしながら様々な学問の成果を取り入れた学際的アプローチを必要としています。
しかも、単なる経済問題だけでなく、公共性とか公正さとか正義論についても考えることができる点は面白いですね。
岡山県の農村地域の出身の私は、「豊かな社会とはどのような社会だろうか?」と問い続けてきました。単に「経済的な豊かさ」だけが「豊かさ」ではないだろうと思いますし、「豊かさ」のはかり方を変えると政策も大きく変わると考えられます。
経済学をはじめとする社会科学に出会い、公正な社会をつくることの大切さや人にとって住みよい社会をつくる学問かなと漠然と思ったからです。今、自分の子どもを育てながらそのときの漠然とした思いは間違いではなかったのかなと思っています。
政策に関わる多様な専門分野を広く学べ、そして『政策実践・探究演習』を始めとする深く学べる演習系科目が充実していること。広がりと深みがある学びとそこから他者と協力して社会を変える行動力が身につく点です。
私の薦めたいのは、哲学の道の桜並木、琵琶湖疎水の蛍、鴨川の河川敷、鞍馬の木の根の道など散策ですね。五山の送り火の一つである大文字山登山もお薦めです。
司馬遼太郎の歴史小説、山本周五郎の「赤ひげ診療譚」など。
中国映画、ジブリ映画
愚公山を移す 自彊不息 済美