- 教員氏名
- 奥野 恒久 教授
- 専門分野
- 憲法学、人権論
民主主義論、とりわけ熟議民主主義を憲法理論に取り入れることはできないかを考えてきました。最近は、安保関連法問題もあって平和主義や平和的生存権について考えることが多いです。北海道で生活していたこともあってアイヌ民族の文化享有権についても関心を持っています。
憲法は国家の最高法です。前文プラス103条の条文からなる日本国憲法ですが、その発するメッセージは、国家のあり方のみならず私たちの生活にも深くかかわっています。一人ひとりの個人を基点にしながら、社会をより良くするために憲法の発するメッセージを磨き、提起することに魅力を感じています。
「腕っぷしは強くない、されど周りから認められたい」、そう思っていた中学校時代に、まあ日本国憲法の前文と第9条の「力ではなく信頼」という精神に恋したわけです。
若くて、元気、そして教職員と学生との距離がとても近い学部です。他者と一緒になって喜べる、そんな学生を育てていますので、きっと社会変革の担い手となるでしょう。
心と体の健康を維持するため、最近は月に2回程度「京都トレール」を歩くのが楽しみです。
挫けそうなときに読み返すのが、夏目漱石の『坊ちゃん』。毅然とした自分にならねばというときには、大江健三郎の『ヒロシマ・ノート』を、誠実でありたいと思うときには、三浦綾子の『泥流地帯』を読み返します。
映画について語れるほど、観ていません。でも、これからどんどん観たい、と思ってます。