- 教員氏名
- 松浦 さと子 教授
- 専門分野
- 社会学・コミュニティメディア
現在、SNSの人々のつぶやきのなかに、未来の社会に芽吹く種を見つけることができます。今ある社会をどのように受け止めているのかを表現し認め合う場やメディアは、そんな種がたくさん落ちている、コミュニティに欠かせない柔らかい土と考えています。豊かな言葉を芽吹かせるための、土を誰がどのように耕せば良いのか、どんな肥料を撒いてやればいいのか、私は学生のみなさんとコミュニティメディアについて研究しています。
世論、あるいは空気やムードは、勝手に湧いてきたわけではなく、意思をもった人や組織によって創られていると観察できることがあります。それらに「流されている」と思うのは、自分が受け身でしか考えていない状態なのではないでしょうか。地域を、世界を、社会をどうしたいのか、私たちが感じていることを言葉にすると、変えられるものがたくさんあることに驚きます。人々の声が聞こえる社会は、未来が多様に描ける面白い社会なのです。
干潟の埋め立て決定を覆し、言葉のちからで保全に導いた人々の活動を目の当たりにしたからです。 人間は、表現し、語り、話し合って、社会を変える力を持ってます。メディア(ジャーナリズム)はそれを助け、支えるために何ができるか考えたい。
向き合って対話する機会の多さもさることながら、同じものや現象を見て、さまざまな考え方や表現ができる仲間が、教員にも学生にもたくさんいます。多様性に富んだ、自由に翔んでるヒトたちです。
水辺です。疎水沿いの桜、鴨川沿いの床、白川沿いの蛍、せせらぎのそばには、美しい花々や鳥たちも。
松下竜一『豆腐屋の四季 ある青春の記録』、『社会を変えるには』の小熊英二さんも推奨。日々の生活のささやかな幸せが愛おしい。
『スポットライト』『アイヒマンショー』と立て続けにメディア関連の映画を観てます。
自分がアクションを起こさねば 誰がやってくれるというのか。何も起こりはしない。世界は昨日のままだ。(中島らも)