- 教員氏名
- 石原 凌河 准教授
- 専門分野
- 地域レジリエンス(地域防災、防災教育、災害復興)、交通政策
自然災害等の危機による地域社会の被害を最小限にし、魅力的で持続可能な地域社会を再構築するための政策について研究しています。具体的には、災害の記憶継承、防災教育、防災まちづくり、災害復興などのテーマに取り組んでいます。最近では交通政策に関する研究にも取り組んでおり、特に鉄道駅の活性化に関するテーマを中心に取り組んでいます。災害と交通は一見すると全く別々のテーマに見えますが、人々の安全を守るという点で共通した研究テーマなのです。
災害が発生すれば、時にかけがえのない命や、日常生活までもが突然失われてしまいます。交通についても、地方を中心に公共交通が不便になったり廃止になることで、日常生活に多大な不便をもたらします。こうした人々の痛みに寄り添いながら、真に必要な政策について社会に広く発信できる点に面白さがあります。研究を通じて社会が少しでもより良い方向に進み、地域の方々に喜んでもらえることにやりがいを感じます。
大学院生の時に東日本大震災が発生しました。その直後から東日本大震災の被災地にボランティアで何度も訪れましたが、現場の状況を知るにつれて、震災復興のあり方に疑問を感じたからです。交通政策に関する研究に取り組んだのは、鉄道駅を中心としたまちづくりが全国各地で推進されているにも関わらず、地域の顔である鉄道駅そのものの活気がなく、無人化される駅が増えつつある状況に対して、研究を通して一石を投じたいと思ったからです。
災害や交通といったように地域が抱える課題の解決に向けた実践的な研究ができる点が一番のアピールポイントだと思います。政策学部では様々な学問分野を広範に学べることができ、自分自身で学びをデザインできる点も他の学部にはない大きな特色だと思います。
人生の大半を京都で過ごしているため、京都のおすすめを客観的に紹介できません。 京都は和のイメージがとても強く伝統を重んじる都市ですが、常に新しい発見があって、最先端の文化を創造・発信しつづけているところが、他の都市にはない魅力だと思います。
森絵都『カラフル』
いとうせいこう『想像ラジオ』
宮本恒一『家郷の訓』
ワンダフルライフ(1999)
よい理論ほど実践的なものはない