- 教員氏名
- 深尾 昌峰 教授
- 専門分野
- 非営利組織論
非営利組織のマネジメントを中心に研究をおこなっています。持続可能な地域社会を構築するために、市民性をベースとした組織をめぐる課題やその克服に向けた政策形成を行なっています。
近年は「ローカルファイナンス」の理論化や実践に興味をもち、金融機関などと連携して社会的投資を地域に実装する研究などにも取り組んでいます。
一文でいうと、
「市民が多様な形で社会的連帯を紡いでいけば、社会のいろいろな課題を自分たちで主体的に解決できる!こと」
もう少し詳しく言うと・・・
非営利組織は、営利を目的とせず、社会解決を目的とする組織形態です。NPOやNGOはその代表的なものです。私たちは、生活の中で「おかしいな」「理不尽だな」と思ったことを、自発的に解決に向けて動くことができます。そして少しずつ問題の解決に近づけていくことができます。その過程で、多くの人々や機関、団体との関係や交渉を行わなければ行けません。ですから当然、非営利組織だけを考えていればいいわけでなく、政府や役所の仕組み、税制の問題など関係してくる領域や問題は多様です。そういった多領域、多セクターをつないでいきながら、社会をよくすることができるということが私にとっての「面白さ」です。一部の専門家や専門的職業人だけでは社会をよくすることはできません。若干抽象的ですが、ひとり一人が自己有用感を持ちながら、社会の中で生き生きと輝くという当たり前のことですが、今日的にはなかなか難しくなってしまったことにも、非営利組織はチカラを発揮できると思っています。
また、加えて最近株式会社で社会解決を目指す形態なども登場してきました。(社会的企業といわれたりします)ますます、私にとって面白くなってきました。
学生の頃に出会ったボランティア活動や阪神・淡路大震災を契機に「ボランティア」や「市民活動」に惹かれていきました。大学院生のときに多くの仲間とNPOを立ち上げ、経営をしてきました。その中で非営利組織の無限の可能性と共に抱える課題も数多くあることを実感しました。課題を解決し、可能性を引きのばしていくためにも、実践(現場)と研究をつなぐ必要性を感じていました。そういった思いから、この分野に取り組み、よりよい社会の実現に向けて努力したい!!と思っています。
政策学部の学びの特徴の一つは「大学」と「現場」を往復できること。正課・課外・その間と多様な学び方があります。
そしてなにより教員が一丸となっていい社会を創ろうとしていること!チームワークは世界一。
大山崎町。天下分け目の天王山の自然を始め、アサヒビール大山崎山荘美術館などもありオススメ!
井上章一『京都ぎらい』
内山節さんの本
仲間たちが作った映画「ねこにみかん」。最近、地域での映画づくりも結構盛んにされています!
「笑いたい奴は笑え」「温柔敦厚」「『変人』は変える人」