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Training Program for
Social Innovation Designer

大学連携型ソーシャル・イノベーション人材養成プログラム

政策学研究科の魅力訴求「社会人受講生紹介」【前編】

[ 2026.3.19 更新 ]

政策学研究科の魅力訴求「社会人受講生紹介」

社会人受講生に聞く、
「大学連携型ソーシャル・イノベーション人材養成プログラム」
1年間の学びとその魅力

2025年4月より本格始動した「大学連携型ソーシャル・イノベーション人材養成プログラム」。今回は第一期生として当プログラムを受講した社会人院生にインタビュー。3大学連携の意義、社会人としてソーシャル・イノベーションを学ぶ面白さ、1年を通して感じた当プログラムの魅力について語っていただきました。

龍谷大学大学院政策学研究科 成松正樹
イオンモール株式会社勤務。商業施設の安全・安心な環境維持や、地域との連携など管理運営業務に従事している。中小企業診断士としての知見も活かし、企業支援にも取り組む。

政策学研究科の魅力訴求「社会人受講生紹介」

●大学連携型ソーシャル・イノベーション人材養成プログラムを受講した理由、きっかけをお聞かせください。

龍谷大学と京都文教大学、琉球大学の3大学連携による「ソーシャル・イノベーション人材養成プログラム」を知ったのは、私が所属している京都府中小企業診断協会から教えていただいたことがきっかけです。ちょうど、京都府中小企業診断協会の「食と農のビジネス研究会」で取り上げたビジネスと福祉の連携に興味を持ち始めていたところだったので、このプログラムを受講すればソーシャル・イノベーションに関する新たな知見や学びを得られるのでは、別の大学の授業を受講することで学びの幅が広がるのでは、という期待を持って入学を決めました。また私は別の大学院にも通っていたのですが、そこでは機会がなかったものの、博士課程に進むには必要となる修士論文が書けるというのも入学を決めた理由のひとつです。

●すべてのタイミングが合ったということですね。実際に授業を受けた感想はいかがでしたか? 他大学の学びの中で、とくに興味深かった授業はありましたか?

実務上の経験を、アカデミックな理論と照らし合わせることで、単なる知識習得にとどまらず、考え方の幅を広げ、深めることができました。また、実務の知見を授業で共有することで、学部卒の大学院生とのディスカッションにも貢献でき、相互に高め合うことができたと思っています。他大学の授業でとくに印象に残っているのは「社会課題とメンタルケア」という京都文教大学心理学研究科の授業です。今まで、なぜお客様がこの商品を買うのかを分析する購買心理学など、どちらかというと経営の収益性に結びつくような心理学を学ぶことはあったのですが、人がどのように考えるか、一人一人の「こころ」の諸問題をみて、どのように支援するのかという臨床心理学の視点は非常に新鮮でした。逆に心理学研究科の院生には、自分が「当たり前」だと思っていた経営学的な見方が、視野を広げるきっかけとなっていたようで、この「違い」への気づきも自分の思考の枠組みを広げる貴重な機会となったと感じています。
琉球大学の授業もいくつか興味があるテーマがあったのですが、時間が合わず、受講できなかったのは本当に残念でした。

●普段の仕事や生活、政策学研究科の学びでは触れることのない心理学の講義は、難しくなかったですか?

最初はちゃんとついていけるのか、話が全然わからなかったらどうしようか、と心配していたのですが取り越し苦労でした。確かに専門的な内容も多々あったのですが、専門用語が出ても、京都文教大学の先生や受講生の方が「それはこういう意味ですよ」と、少し噛み砕いてくださるなど、うまくフォローしてくださいました。もちろん私も京都文教大学の方が龍谷大学の授業でわかりにくそうな様子のときは、「これはこういうことですよ」と説明して。互いに教え合うような環境が自然とできていたのは本当に良かったと思います。あと、他大学の図書館が利用できるなど、ハード面のサポートも充実していると感じました。

●成松さんはキャップストーンプログラムの「ソーシャル・イノベーション実践演習」でも「発達障がいの支援」という京都文教大学から出された課題に取り組んでおられました。この課題に取り組んでどのような変化がありましたか?

発達障がいのある方の行動特性だったり、考え方だったり、生きづらさをというところを知ることができたのが大きかったです。実際、私が勤務している商業施設では認知症の方や発達障がいのある方、ADHDの方などいろんなお客様がいらっしゃいます。時には、周りの方を困らせたりする行動をされる方もおられるのですが、「これは特性によるものかもしれない」と考えられるようになったおかげで、少し落ち着いて寄り添った対応ができるようになりました。
またキャップストーンのプログラムでは、ビジネスと心理学を融合させた会社を展開しておられる方を京都文教大学の先生にご紹介いただき、心理学の分野にもっとビジネスの手法を取り入れて、新たな価値を生み出せる可能性を知ることもできました。

●「心理学」の学びが実務でも生かされたということですね。3大学連携で同じ課題に取り組むことについてはいかがでしたか?

3大学が補完し合い、上手く融合していると感じました。キャップストーンプログラムでも3大学の院生がなんとなく意見を出し合うのではなく、オンラインメインではありましたけれど定期的にミーティングをして、議論をして、ということを本当にずっとやっていました。琉球大学の院生と実際に会うのは7月に行われた沖縄での中間発表会が初めてだったのですが、初めて会ったとは思えないくらい自然に、事前打ち合わせを行っていました。
所属する大学は関係なく、それぞれの持っているそのバックグラウンドを活かしながら、同じ課題に向かって熱心に議論し、チームとしての答えや提案というかたちで作り上げていくのは本当に面白かったです。

●1年間を通して感じた、「大学連携ソーシャル・イノベーション・プログラム」の魅力をお聞かせください。

このプログラムは、他の人の意見を強く否定したり、議論の勝ち負けをつけたりするのではなく、議論を進めることでより良いものを作っていきましょう、より良い課題解決策を探っていきましょう、というダイバーシティ&インクルージョンのような考え方がすごく強いと感じました。この風土をプログラムの開発段階から先生たちが作ってくださったことに感謝します。しかも学生・先生だけでなく、事務局の方々も含め、みんなでひとつのチームとしてソーシャル・イノベーションプログラムを盛り上げようという雰囲気が素晴らしかったです。先生方も意識を高く持っている3大学の学生が一緒に学ぶことの相乗効果は想像以上だったようで、このプログラムを楽しんでおられる感じがありましたね。私もいろんな知見、いろんな見方を持った人が一つのものを作り上げていく楽しさを知ることができました。学んで終わりですとか、自己啓発になりましたではなく、勉強したこと、関わったことというのがまた次につながっていく、と今すごく感じています。

後半は社会人院生の成松さんの勉強方法などについて伺います。