TALK SESSION 01

日常と地続きにつながる政策学の世界 <政策構想コース>

的場:政策学って何ですか、と聞かれませんか。

石田:聞かれる。文学や法学ではない問いだよね。

的場:どう答えます?

矢作:未来予想でもあるよね。現在の社会が持つ文化や資源を組み合わせて、その課題が解決された未来にたどりつくための策 をつくっていく。

井上:「政策」じゃなくても日常的にやっていることですよね、それって。

村田健:たとえば、どうやったら試合に勝つことができるか。試合本番はもちろんのこと、日々のトレーニングから戦略が必要になってくる。もちろん情報の収集と分析も。

坂本:学生生活でいえば、苦手科目を克服することとか、誰かと仲良くなりたいだとか。

的場:家族旅行なら、目的地が自然と自分の行きたいところになるように…。

石田:家族内政治って大変だよ(笑)。

只友:その目的や課題がプライベートなのか、パブリック(公共)なのかの違いってことかな。だから「公共政策」。

井上:でも、その境界は意外に難しいですよね。

矢作:そう。日々の暮らしそのものが公共政策に支えられているから。

的場:人々が「公共」の課題だと思うかどうかじゃないですか。

坂本:育児の社会化、介護の社会化って言われるのは、公共政策としてそれらを支えるしくみを作りましょうということでしょう。

石田:当事者の意識しだい。我々も含めてね。それに応じて税など資源を信託するわけだ。

只友:社会、経済、法律、政府や行政。そういう、いろんな学問を重ね合わせて未来を構想 する学問だと。

村田健:お、まとめましたね(笑)。科学だけでも制度だけでも政治だけでもない、そういう面白さが魅力だと思ってもらいたいね。

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